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正夢か?それとも・・・

いつものように、大学の授業が終わり大学を出た。

あ~明日もテストだし・・・
どうだった?

何が?

今日の試験だよ~

あぁ、ぼちぼち・・・

微妙にできなかった。この試験で単位が取れるか決まる。だめなら、再テストである。すこし憂鬱な気持ちになりながら、駐車場に止めてあるバイクまで友達とこんなくだらない話をしながら歩いている。

あっ
お疲れ~

あぁ~おつかれー

特に、話すこともなく目が合ったので言ってみる・・・

空は澄んでいてとても気持ちのいい。今日も帰って勉強しなくてはいけないなんてもったいない。でも、今後のためにやっておかないと駄目なんだと、妙なプレッシャーを自分にかけながら友達に話を合わせながらゆっくり歩いていた。


そろそろ駅が近づいてくる。


急に雨が降りそうになってきた。


ありゃ?
カッパ着ないと駄目かな?

バイク大変だね。

まぁこれしか俺の足は無いからしょうがないんだけど。

そっか。
じゃ~またね~

おぅ おつかれ~

と。その直後だった。
私たちの未来をすべてを打ち砕く、地球からの贈り物が・・・
目の前で、蓋が開けられたのは。

おい!
あれ見ろよ!

私はあわてて指を刺す。
友達は引き返してきた、

なんだよぉ

私は何も言わずに指だけ指している。

おい。あれって・・・

私と友達は逃げた。
とりあえず大学に・・・逃げようととっさに思った。

私たちが見たのは、竜巻だった。音も無くこちらに近づいてきてる。
ものすごいスピードで近づいている。

早く逃げようとしてもなかなか早く走れない。恐怖におびえていた、足がもつれる。

この道路を渡らないと。。。

私は手を上げた。
必死の形相に、運転手は何だコイツとこちらを見ながら止まった。
そのときの運転手はまだ何も気づいていない様子だった。
私は礼も告げずに道路を渡った後。竜巻を指差した

運転手は固まっていた。血の気が引いていた。動かなかった。
すぐに竜巻はその車ごとさらって行った・・・あそこで止まらなければ死ななかったのに

私は必死に逃げている。

気が付いたら、友達はいない

探す余裕も無かった。

さらに迫ってくる竜巻。

なぜか音は無い

早い・・・

もう無理だ・・・

俺は   死ぬ

あっ高架下に逃げれば・・・

もうちょっと・・・

で・













真っ暗・・・

気が付いたようだ。

んあ?

どうなってるんだ?

わからない。どうなったのかも、         もしや?

私は歩き出した。
あんなに走ったはずなのに、普通に歩ける。現場らしき場所を見に行くが何も無い。ただ建物がえぐれた後が、片付けられたように残っている。

あいつは?あいつは大丈夫かな?

探していると、なにやらテレビ関係者らしき人が居て、中継をしているみたいだった。
この状況を理解したかったので、近くに行ってみる。

何を言ってるのかわからない。確かなのは、ここで竜巻が発生して多くの死者、行方不明者を出したこと、捜索はすでに打ち切られていること、竜巻発生から3日たっていること・・・



えっ


3日


なんで?俺はここに?

話を聞きたくて、記者に立ち寄って声をかけるが何も返事をしない。
目の前にいるのにまるで見えていない様子。

嘘だろ。

おい!!何だっていうんだよ・・・
死んだの?


急に、むなしくなった。希望もこの段階ではない。
生きてきたものがすべて失われた。
友達とももう会えない。
俺の飼ってる爬虫類はどうなる?

遣り残したことは一杯あるのに、

こうやって歩いてるし、何なんだ今の俺は。




・・

・・・

・・・・

・・・・・

目が覚めた。

今日の朝はいつもより暖かい。

よかった・・・夢で。

親が洗濯をしている。ホッとした。


災害で不意に命を奪われた人たちはこんな体験をするのかなぁ?と思った。計り知れない絶望感、そして、むなしさ。たとえようが無い。
わかったような気がした。


夢カテゴリー追加しました。前にも1つ書いています。気になる人は見てみて。
by apiyarou | 2007-03-03 11:06 |

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